2014年09月15日

商品レビュー:CAW モデルガン コルトローマン HW MGCリバイバル



コルト社のリボルバーといえばもちろん「パイソン」が思い浮かぶが、日本人であればもう一丁知っておきたいモデルがある。

それが「ローマン」だ。


かつての日本……車がよく爆発するパトカーが炎上しながら空を飛ぶ刑事が勤務中にグラサンを掛けるなど、治安が魔境レベルだった時代のジャパニーズ・ポリスメンが愛用していたリボルバーが、「ローマン」なのである。



何故か爆弾とかマシンガンの所持率が高めの悪党相手に対抗すべく、当時のLawman(法執行者)たちはコルトローマンに.357マグナム弾と熱いジャスティスを装填し、壮絶な市街地戦を繰り広げていたのである。

いやはや、怖い時代としか言いようがない。
こんな時代にゆとり教育なんぞ受けていたら多分命は無かった




......さてそんな大嘘は置いておいて、今回の商品レビューはCAW社から発売された「コルトローマン」モデルガン。


実銃のコルトローマンとは、高級志向だったコルトパイソンの廉価版といった位置づけで開発されたもので、同じ.357マグナム弾を使用し、価格を落としつつも耐久性・安全性を強化している堅実なマグナムリボルバーである。

ただ、いかんせん目立った特長がなく地味な印象となり、パイソンほどファンが定着せず、またアメリカ映画でもほとんど出番がないまま生産終了したという若干悲しい運命を辿った銃だ。


…しかしながら、ファンが定着しまくった国が一つだけ存在する。それが日本

今は亡きエアガン・モデルガンメーカー「MGC」がローマンのトイガンを発売し、警察が使用しそうなイメージある銃として、「西部警察」「太陽にほえろ」「あぶない刑事」「はぐれ刑事純情派」など数多くの名作刑事ドラマ・映画にプロップガンとして出演することになった為、日本警察は.357マグナムを発砲すると誤解されるほど日本ではやけに知名度が高い。

実際のところ日本警察でローマンが使用された記録は全く無いのだが、フィクションの世界では活躍しまくったということで、MGCが廃業してしまった後も、遺されたローマンのモデルガンはコレクターの間で非常に人気がある。

今まで、ローマンを入手しようとしても現存するメーカーではどこも出しておらず、MGC製の中古を中古ショップやオークションで運よく見つけるしかないという現状があったのだが、このたび日本のCAW社(クラフトアップルワークス)がようやくMGC復刻版としてローマンを現在に復活。

刑事たちが非常にイキイキしていた時代に想いを馳せる紳士の方々には見逃せないアイテムである。





パッケージ外観。
MGC製のローマンのパッケージをイメージしており、完全一致ではないものの、知っている御方なら「おっ?」と思うに違いない。



開けるとこんな感じ。
パッケージの約半分を豪快に無駄にするアンチエコロジー怒って寄生獣が降ってくるぞ!
今後ロングバレルモデルも出すつもりだよーという伏線だろうか。





ローマン本体。
素材はブラックヘビーウェイト。ずっしり重い。
パイソンに比べると色気がなく地味ではあるが、この無骨さがたまらない人にはたまらない。
要するに男臭い銃である。
美女が持っても全く似合わないが、強面ベテラン刑事が懐からスチャッ・・・っとローマンを取り出すなんてシーンでは物凄くマッチする。



付属する発火カート。
MGC製と同じくセンターファイアー方式。刻印は無し。
この先端に別売りのキャップ火薬を詰め、射撃すると発砲アクションが楽しめる。
実物の.357マグナムよりも胴が短く、残念なことに実弾サイズのダミーカートなどは装填できない。







シリンダー。
スイングアウトする際のラッチを動かす方法は、S&W社のリボルバーとは逆で、引くことによってシリンダーがフレームから抜け出る。
ただ、いつものCAWモデルガンらしく動きがめっちゃ渋い
動かしまくることで徐々に作動を慣らしていくようなモデルガンなので、箱出し段階ではスイングアウトは固め。
同様に、ハンマーの動きも初期は渋めなので、いくらか動かしてやると段々作動はスムーズになっていく。



ここがモデルガンの醍醐味。
エジェクターロッドを押し込んで実銃同様の排莢動作が出来る。



調整機能のない固定式サイト。
光学機器に慣れてしまった世代からすると「こんなショボいサイトで当たんのかよぉ!?」という感じであるが、実銃では果たしてどうだったかと言うとあんまり当たらなかったらしい





LAWMANと刻印されたバレル。肉厚のバレルシュラウドがまた渋い。
実銃の命中精度が良くないのは何もサイトのせいだけではなく、このわずか2インチという短銃身も理由の一つで、ここを通る銃弾は充分な加速が出来ないため.357マグナムの持ち味をやや殺してしまうことになる。
しかしそもそも、この銃は携帯性を最重視した設計で命中精度は二の次なので、ローマンの使用者はこの点についてあまり問題にしなかったようである。
小型ながら威力の高い.357マグナムを装填できるため、命中するかはさておき、持っておくと何となく安心感を得られたに違いない。



握ってみたところで、実銃の本当の欠点が浮上する。
グリップから引き金までの距離がまぁ遠い
CAWが悪いわけではなく、実銃の設計があまりよろしくないようだ。この銃は「非力な女性ではダブルアクションが撃てない」という噂があるが、それはどうやらガチだったらしい。
実際、手の大きさの個人差はあるだろうが、新品状態の渋さと相まって最初のダブルアクションはベリーハードを飛び越えウルトラ・ヴァイオレンスに匹敵する苦しさ。
コルト社がガンマニアの間で「SAAとパイソンとガバを取ったらただのM4製造会社」とバカにされている原因の一端を見てしまったような感じである。



面白いポイントは、実銃に搭載されているセフティ・コネクターが再現されているところ。
撃針と撃鉄の間に空間が設けられており、引き金を引いた時だけその隙間を埋める金属板がせり上がり、発射が可能になるというシステム。
不意に銃を落としても撃鉄は撃針に触れることはなく、より安全性が高まっている。
実銃と同じく、引き金の動きに併せてヌルヌル動く。




マイナス点を多く上げてしまったようなレビューとなったが、個人的にこの銃が好きか嫌いかと聞かれると、着飾らない渋さフェチの筆者としては結構好きである。

パイソンくらい大きいと派手すぎるし、M36くらい小さいと何処か貧弱。ローマンはその中間に上手いこと収まっていて、判る人には判る独特の魅力を醸す。
男の渋さを求める御方には、是非オススメである。









ちなみに筆者の中型リボルバーフェチの根源は、「SIREN」の竹内多聞と「ミスト」のオリー副店長です。





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Posted by フロンティア  at 17:19 │フロンティア式商品レビューモデルガン