2014年12月22日

商品レビュー:東京マルイ 次世代電動ガン HK417 アーリーモデル



東京マルイから待望の新作電動ガン、HK417が2014年12月22日、めでたく発売した。

当初、東京マルイ初の本格ガスアサルトライフル「M4A1 MWS」がこの時期に発売予定となっていたのだが、強度不足などの問題が生じ改良のため惜しくも延期となってしまったので、2015年発売予定だった次世代電動ガン「HK417」が繰り上げて2014年末に販売となったという、いわゆるピンチヒッターな経緯がある。

それだけ聞くと、大抵のユーザーは「なるほど、HK417ならHK416と見た目ソックリだしパーツも結構使いまわしになりそうだ」とまず思ってしまうであろうが、実際のところほぼ新規パーツまみれ
HK416と互換性があるのはアイアンサイト、グリップ、セレクター、端子くらいで、残りはガチ新規パーツである。

おまけに、強力な磁力をもつサマリウムを内蔵した「サマリウム・コバルトモーター」という大型新人も投入されており、箱を開ければピンチヒッターなイメージを3分くらいで完全に覆すガチ武器であることが分かる。

そんなわけで今回のレビューは、双子の兄かと思いきや中身がターミネーターに近い何かだったという驚きをなんとか文字にしてみようと頑張ってみることにした。








HK417とは、MP5などでおなじみドイツのH&K社が開発した7.62mmNATO弾を使用するマークスマン・ライフル(バトルライフル)である。


米軍制式採用銃のM4A1をはじめとして、多くの国の制式ライフルは反動制御に優れ遠射性能も高い5.56mmNATO弾を使っている。

しかし中東の砂漠や山岳地帯など開けた土地では、5.56mmNATO弾の有効射程外の遠距離戦になることも多く、より射程が長くハイパワーな7.62mmNATO弾が再評価され始めた。
H&K社もそれにあやかって5.56mmNATO弾を使用する「HK416」と共に、7.62mmNATO弾を使用する「HK417」を開発することになる。

アサルトライフルとスナイパーライフルの中間の存在であり、アサルトライフルの使用感を継ぎつつも、一定の射程内までは狙撃銃としても運用が可能だ。
そして副次的な利点であるが、外見がアサルトライフルと似通っているため通常の兵士に紛れて識別されにくく、戦闘の際に「あのスナイパーをやれ!」という敵の集中攻撃を避けやすいという効果も期待される。

ドイツ連邦軍は、HK417に高精度バレルを組み込みセミオートオンリー仕様とした「MR762A1」を、制式名「G28」としてマークスマンライフルに採用した。


映画作品では、まだあまりパッとした登場経験が無い。
あのビンラディン襲撃作戦を描いた「ゼロ・ダークサーティー」に脇役で登場しているが、やはりメインの登場はHK416であり暗くて中々判別しにくいことから、詳しいユーザーでないと「HK416にスコープをのせたやつ」と完全な人違いをしてしまうに違いない。


ゲームでは近頃登場機会が増えており、有名なシューティングゲーム「バトルフィールド3」「ゴーストリコン:フューチャーソルジャー」「ウォッチドッグス」などにHK417は出てくる。
また、「コールオブデューティ:ゴースト」にはドイツ軍採用モデルのG28が射程の短い産廃として登場したりする。

今回の東京マルイ電動ガン化により、恐らく今後世に送り出されていく日本の漫画でもオーパーツ的な感じでぼちぼち登場し始めるかと思われる。






さて、では製品のレビューに移ろう。




本製品はHK417の16インチバレルモデルが再現されている。

ズシリと来る4.5キロのド迫力!」の見出しがまず目を引く。
弾丸セット時の実銃の重量とだいたい同じぐらいで、まさにリアルな重量感の再現となっている。

ただ、ピストル程度なら良いが、両手に抱えてフィールドを共に走らねばならないメインウェポンに対して「重量感」をウリにされると、ユーザーには不安しか与えないような気がしないでもない。
製品仕様発表後、スタッフの間でも「これ売れるのか?」という致命的なメタ発言が飛び出したくらいである。

しかし結果からいうと、スタッフ自身かなり欲しい寄りの人間になってしまったが。


今回の肝、「サマリウム・コバルトモーター」。
メーカー説明によると、従来型モーターの2倍のトルクを発揮する高出力モーターとのことである。
反動が変わるのか?連射性能が変わるのか?発売前から様々な憶測が飛び交っていた。実際はどうなるのだろうか。
期待を胸に、箱を開く。



開封後外観。
少し大きいHK416というイメージで、驚き自体はあまり無い。
説明書含め付属品が一式、内箱に納められてしまったためシンプルな印象。








フレーム部の比較。
上が次世代電動ガンHK416、下がHK417。
完全新規金型になっており、7.62mmNATO弾を使用する都合フレームがやや長い。
セレクターとグリップはHK416互換。
グリップ内には、例のサマリウムコバルトモーターが入っている。







ホップ調整方法は従来次世代M4シリーズと変わりないが、ダミーボルトが大型化されてより「それっぽい」リアルなデザインになっている。
またチャージングハンドルの稼動域が長くなり、まるでガスブロのようにスマートで滑らかな引き心地。
文章だけでは分かりにくいが、実際に引いてみればHK416とはやや異質でリアルな操作感になっていることが実感できると思う。




マガジンキャッチは新型で、円形になっており押しやすい。




チャージングハンドルも、一見HK416に似ているが新規設計。





ストック部比較。下がHK417。
HK416とソックリなので流用かと思われがちだが、HK417の方がストックは大型で端子パーツ以外は互換性が無い。




ストックパイプの太さも異なる。
HK417の方が太く、M4ストックシリーズとは完全に互換性が無い。
カスタムをしたいユーザーはこの点が落とし穴なので、注意して欲しい。




それよりは地味なトラップだが、HK416とはストックパッドの外し方が若干異なっている。
HK416はスイッチを押し込んでパカッだが、HK417はスイッチを押し込んで上に一度ずらしパカッとなる。
次世代電動ガンの扱いに慣れたユーザーほど地味に引っかかるポイントなので、くれぐれも単に固いと思い込んで強引な力を込めないようにお願いしたい。
SOPMODバッテリーをストンと入れる所はHK416と変わらない。





フロント部比較。
HK416が14.5インチ、HK417が16インチなので当然長い。
フラッシュハイダーもHK417用の新規パーツ。
アイアンサイトはお馴染みでHK416と同型。
HK416でもそうだったが、素手で持つとRASが痛く皮膚がハゲるので、フォアグリップかレイルカバーの別途購入をお勧めする。





こちらはHK417用のマガジン。左は比較用のダミーカート。
G36やP90のようなダミーカートが覗けるタイプのマガジンになっている。
装弾数は70発。カバーを分解しストッパーを機能させることで20連のリアルカウント仕様にもできる。


メイドインジャパン刻印がまあまあデカいのが残念な人には残念かも。
別売の多弾マガジンは600連とハイキャパシティを誇るので、リアルではないが軽機関銃としても運用できる。




お馴染みのHKアイアンサイト。
近距離ではいいが、遠距離では狙いにくい印象。
また折り畳みなども出来ないので、別売りのフリップアップサイトなどに交換した方がいいと思われる。



筆者は糞エイムのため、元自衛官のスタッフにも実射していただく。
HK416シリーズのRASは重いが、構えた際の攻撃的な外観は髄一。
HK417も同様で、びっしりとハンドガードを覆ったレールが迫力を醸している。



実射してみると、発射のレスポンスがかなり良い。
電動ガン特有の引き金を引いた際のネバった間がなく、バシバシ撃てる。
リコイル感も従来の次世代電動ガンとまた変わっており、ボルトが瞬時に前後するシャープな反動がしっかりと感じられる。
これは重いリコイル機構をハイパワーなモーターでガツンと動かしていることから来る効果だろうか?
とくにフルオート射撃が面白く、バララララッではなくダダダダダンッと一発一発が尖った反動を肩に伝えてくるようで、まさにハイパワーなライフルを射撃しているという撃ち味だ。
次世代電動ガンSCAR-Hで「撃ち心地にバトルライフル感が足りない!」と感じたユーザーに朗報である。

重量は確かに重いと言えば重いが、重量バランスは良く、普段HK416を使用しているユーザーはさほど不快感なくこちらも運用できるのではないかと思う。
そして運用方法も実銃に倣い、じっくり中遠距離を狙撃支援するような使い方であれば、銃の重さで動き疲れてヘトヘトにされることも減らせるはずである。

遠距離性能も試したいところだが、場所の都合がつかないのと筆者が糞エイムのため、ここは名エアガンレビュアーのマック堺氏に期待(丸投げ)。


マック堺氏の公式ブログ
(実射性能も含めてレビューしてくれるので愛銃選びの参考になりますよ!)



名前や見た目ではなく、手に取って実際に眺め、撃つことで始めてその性能に驚かされるという、フレッシュなアプローチのマークスマン・ライフル。
これは冬のボーナスを注ぎ込む価値アリだ。

 やっぱり東京マルイのエアガンはサイコーである。 







【次世代電動ガン】マルイ HK417 アーリーバリアント ¥62,100 好評発売中!




◆おまけ




次世代電動ガンの説明書にだいたい毎回出てくる、リコイルに合わせて前後にバイブレーションするこの兵士、HK417の説明書にもやっぱり出てきます。



※近日、また別の商品をレビュー予定。危険な感じにする予定です。





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Posted by フロンティア  at 20:12 │フロンティア式商品レビュー